股関節の痛みは
早めに対処をはじめましょう
股関節痛の原因として、まず考えられるのは中高年に多い「変形性股関節症」です。
変形性股関節症は、加齢などの影響で軟骨がすり減り、関節に炎症が起きたものです。
その他にも、サッカーやランニングなどスポーツをされている場合は、若い方でも股関節に痛みを起こす可能性はあります。
股関節は体重を支える重要な関節です。
そのため、足の付け根に痛みを抱えていると、歩行やしゃがみ込み、階段の上り下りなどが、困難になる場合があります。
痛みのメカニズムを知って、早めの改善を目指しましょう。
ここでは、股関節が痛くなるおもな原因と日常で行える対処法を詳しくご紹介していきます。
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目次
足の付け根や太ももの痛みに
悩まされていませんか
- 股関節がこわばって、立ち上がりがスムーズに行えない
- 足の付け根が痛くて、サッカーのキックができない
- 股関節の痛みや動かしにくさが進行して、歩けなくなるのではないかと不安がある
- なぜ股関節が痛くなるのか、原因がよく分からない
- 股関節の痛みを少しでも予防したい
- しゃがみこむと足の付け根に痛みがある
股関節は
なぜ痛くなるのでしょうか
股関節痛のおもな原因
【股関節の構造・役割】
寛骨臼(骨盤のくぼみ)に球状の大腿骨頭(太ももの骨の先端部分)がはまり込むことで、股関節は形成されています。
体重を支えることが、股関節のおもな役割です。
また、左右、前後、回旋と股関節があらゆる方向に動くため、歩行やしゃがみ込み、立ち上がりといった日常動作が可能になっています。
【股関節の痛みの原因】
●変形性股関節症
軟骨がすり減り、関節内に炎症を生じたものです。
状態が悪化すると、変形や可動域制限を起こす場合もあります。
年齢を重ねるごとに軟骨の弾力性が低下し、関節を支える筋力も弱ってくることから、加齢が変形性股関節症のおもな原因に挙げられます。
また、次のような原因も考えられています。
・臼蓋形成不全(生まれつき寛骨臼の溝が浅い)
・柔軟性の低下
・体重の増加
・下肢のアライメントの崩れ(O脚、X脚、外反母趾)
などです。
●グロインペイン
股関節のオーバーユース(使いすぎ)によって、股関節周辺の筋肉や腱などに、炎症が起きたものと考えられています。
ランニングやダッシュ、キック動作などの影響が強く、スポーツでは特にサッカーでの発症が多くなっています。
●大腿骨寛骨臼インピンジメント
大腿骨頭と寛骨臼が衝突(インピンジメント)を繰り返し、関節周辺の組織を損傷したものになります。
スポーツや肉体労働時の「しゃがみ込み動作」「股関節を内側にひねる動作」などで、衝突が起こりやすくなっています。
●坐骨神経痛
坐骨神経痛によって、お尻から太もも周辺の痛みを生じることがあります。
長時間の座り姿勢や、スポーツ動作の繰り返しなどで、お尻の筋肉が過度に緊張することで、坐骨神経が圧迫されやすくなっています。
●病気やケガによる痛み
次に挙げるような病気によっても、股関節の痛みを生じる場合があります。
・関節リウマチ
・大腿骨頭壊死
・婦人科系の病気
・骨肉腫
・骨粗鬆症による股関節の骨折
などです。
股関節痛のおもな症状
原因によって、股関節の痛みは次のような症状例が挙げられます。
●変形性股関節症の症状
股関節の痛みや動かしにくさが、変形性股関節症のおもな症状です。
また段階によって、次のような症状の特徴が挙げられます。
・初期
軟骨がすり減り、関節のすき間が徐々に狭くなってくる時期です。
立ち上がる際や歩き始めなど、動作の開始時に足の付け根部分に軽い痛みやこわばりを感じます。
一旦動き始めると症状は緩和してきますが、長い距離を歩くと痛みが再度みられる場合もあります。
・中期
軟骨の磨耗が進行してきて、骨と骨の間が明らかに狭くなります。
歩行時に痛みを感じる頻度が増加し、休んでも症状は取れにくくなります。
また、可動域も制限され、階段の上り下りやしゃがみ込みといった日常動作が、徐々に困難になってきます。
・末期
軟骨が大きく磨耗し、骨同士が直接ぶつかるようになります。
歩行時は常に痛むようになり、日常生活では「屈んで爪を切る、靴下を履く」「正坐、あぐらをかく」「長い時間立つ」といった動作が難しくなる場合があります。
軟骨は一度すり減らすと、基本的には元に回復しません。
そのため、症状の進行をなるべく早い段階から抑えていくことが重要です。
●グロインペインの症状
足の付け根部分の圧痛や運動時痛がおもな症状です。
特にキック動作や、股関節の伸展(足を後方に伸ばす動作)、外転(足を外側に広げる)にて、痛みが誘発されやすいです。
痛みは下腹部や太もも周辺まで放散する場合もあります。
●大腿骨寛骨臼インピンジメント
足の付け根部分に圧痛がみられます。
また、「深くしゃがみこむ」「股関節を内側にひねる」「足を外側に広げる」といった動作で痛みが誘発されやすくなっています。
●坐骨神経痛の症状
お尻や太ももの痛みとともに、しびれを感じる場合もあります。
また、お尻の緊張が強い場合は、股関節を外側に広げると、症状が悪化しやすいです。
変形性股関節症の影響で、中高年以降の方に股関節の痛みは多くなっています。
しかし、スポーツでの使いすぎによっては、子どもでも足の付け根を痛める可能性はあります。
股関節の痛みへの対処法と予防法
股関節痛は
どう対処すればよいのでしょうか
足の付け根やお尻、太ももに痛みが生じたら、次のような対処を行いましょう。
【急性期(痛みが強い時期)の対処法】
●患部を冷やす
強い痛みや熱っぽさがあれば、患部を冷却しましょう。
アイスノンや氷水の入った袋をタオルに包み、足の付け根に当てます。
15分間を目安に冷却して、痛みや熱感が戻るようであれば、再度冷やしていきましょう。
●安静
炎症が強く出ている場合は、痛みの出る動作は避けて、なるべく安静にしましょう。
特にスポーツで痛めている場合は、ランニングやキック動作は停止してください。
【慢性期(炎症が落ち着いている時期)の対処法】
●温める
炎症が落ち着いたら、今度は患部を温めるようにしましょう。
温めることで患部の緊張が緩んで、血行も促されます。
温め方としては、ホットパックやホッカイロなどを、足の付け根やお尻などに当てる方法があります。
また、全身を温めるために、湯船に浸かることも痛みの緩和に有効です。
●股関節のストレッチ
痛みの状態をみて、股関節を広げるストレッチを行いましょう。
呼吸をしながら、30秒ほどかけてゆっくりと伸ばすようにしてください。
・両方の足裏を合わせて床に座り、股関節が開いた状態にします。
・両手で足を持ち、肘で股関節を下に押すようにしながら、上半身を前に倒していきます。
また坐骨神経痛の方では、お尻のストレッチも股関節痛の緩和に有効とされます。
・椅子に座り、左膝の上に右足の足首を乗せます。(右膝が外に開いた状態です)
・背中を伸ばしたまま、上半身を前に倒していくと、右のお尻の筋肉を伸ばせます。
・反対側も同様に行います。
●テーピングやサポーターの使用
股関節周辺にテーピングを貼ることで、関節にかかる負担を軽減できる場合があります。
また、股関節を固定するためのサポーターも市販されています。
普段から行える
股関節痛の予防法
股関節痛の再発や進行を防ぐため、普段から予防も行っておきましょう。
●股関節から足にかけてストレッチ
痛みやこわばりがあるときに限らず、普段より股関節やお尻をストレッチして、柔軟性を維持してください。
また、太ももの筋肉もストレッチしておくと、股関節痛の予防に有効とされます。
・膝を曲げて、かかとをお尻につけた状態で、上半身を後方に倒す:太もも前側のストレッチ
・膝を伸ばして、上体を前に倒す:太もも裏側のストレッチ
●減量する
身体の重みは、股関節への負担になってしまいます。
体重を定期的に測るように意識しましょう。
もし肥満になっている場合は、減量に努めることも大切です。
●睡眠
夜更かしは避けて、毎日7時間以上はしっかりと眠るようにしましょう。
睡眠中に分泌が増える「成長ホルモン」の働きで、痛めた組織の修復が促進されます。
また、睡眠の質を高めるためにも、次の点にお気をつけください。
・寝る1時間前からスマホやパソコンをみない
・夕方以降はカフェインを控える
・寝る3時間前には食事を済ませる
などです。
●インソールを使用
靴底にインソールを入れることで、O脚やX脚、扁平足など、足のアライメントの崩れを防止できます。
どのようなインソールが適しているかは、一度整骨院、医療機関など、専門家にご相談ください。
●痛みや違和感を覚えたら、すぐに整骨院、医療機関へ行く
変形性股関節症は進行性の症状のため、放置していると徐々に悪化することが考えられます。
また、突然下腹部や足の付け根が痛むようであれば、病気(大腿骨頭壊死、婦人科系、リウマチなど)も疑われます。
そのため、痛みや違和感があれば、なるべく早めに医療機関に行って検査を受けるようにしてください。
慢性的な痛みやスポーツ障害などであれば、整骨院でも対応は可能です。
石橋整骨院の
【股関節の痛み】アプローチ方法
当院では股関節の痛みに対し、理学的検査や場合によってエコー観察をしながら患部の状態を把握します。
股関節に痛みの原因はさまざまで、『股関節炎』『変形性股関節症』やスポーツをしている人に多い『グロインペイン』小児疾患である『ペルテス病』など整骨院では対応できない症状も多くあるため、しっかりと判断していく必要があります。
当院で多いものとしては『グロインペイン』が挙げられますが、これはスポーツ中のオーバーワーク(使い過ぎ)からくる股関節の痛みです。
炎症箇所へのマイクロカレント(微弱電気)やアイシング、股関節の柔軟性や動作不良を改善するエクササイズを行います。
また、場合によってテーピングでサポートすることもあります。
そもそもの足の形(偏平足・過回内)がおもな原因であるケースには当院で作成しているオーダーメイドインソール『FormSthotics』が有効です。
足が履いているだけで矯正&サポートできるため、効果を感じやすく早期の改善が期待できます。
著者 Writer
- イシバシ ショウタ
石橋 翔太 - 所有資格:柔道整復師/スポーツ医学検定マスタークラス1級
Formthotics Aothorized Medical Advisor
mizuno FOOTWEAR ADVISER
得意な施術:外傷などのケガ処置
患者様へのメッセージ
こんにちは!院長の石橋です!
皆さんお身体の悩みを解決できるよう日々勉強・準備しておりますので、
どうぞお気軽にご相談ください。
スタッフ一同、全力でお応えできるよう頑張ります!!!
施術メニュー
交通事故施術
もし交通事故に遭ってしまったら、すぐに医師の診察を受けましょう。
その診断をもとに当院で施術を受けることができます。
交通事故施術の場合、基本的に『全額保険給付』となることが多いので安心して来院してください。
ボディケア
デスクワークや日頃の作業による肩こりや慢性腰痛など、原因となっている筋肉を和らげ血流を促進させる施術となっております。
こちらは自由診療となっていますが予約不要ですのでお気軽にご相談ください。
自律神経調整
環境やストレスが原因で、交感神経・副交感神経のバランスが乱れる事により、頭痛や不眠などさまざまな症状の改善を目指す施術となっています。
手技だけではなく、自律神経を整える特殊な電気治療を行います。
骨盤矯正
当院独自の骨盤矯正で健康で美しい身体作りを目標に皆さまのお手伝いをしていきます。
「健康的に綺麗になりたい方」「身体の痛みを緩和させたい方」「ストレス解消したい方」一緒に健康美を目指しませんか?
圧力波
ヨーロッパを中心に普及している最新の施術法であり、一般の方や多くのスポーツ選手が使用しています。
破壊された組織の再生を促すことにより、新生血管が作られ痛みを改善することができます。
InBody
インボディは身体の4大構成成分や骨格筋、脂肪、部位別の筋肉バランスを短時間で高精度に測定します。
その結果をもとにお身体の状態、適切な運動や栄養指導を行い、ご自身の健康管理の一環として当院ではおすすめしています。
物理療法
物理療法とは治療器を使用し物理的な手段で、痛みや循環を改善させたり、ケガの回復を早める施術法となっています。
身体の状態に合わせ最適な施術をご提案します。
エコー検査
超音波画像診断装置(エコー検査)は骨だけではなく、筋肉・腱・靭帯などの軟部組織の描出に優れており、損傷などの評価を行うことができます。
当院ではケガをされた方にはエコー検査をし、組織の状態を説明したうえで施術をしています。
インソール
作成
当院で取り扱うフォームソティックス・メディカルは、認定を受けた専門スタッフが皆さんのために作成します。
足が本来持つ素晴らしい機能を取り戻し、日常生活やスポーツのパフォーマンスを改善してくれるインソールです。
コンディショニングコース
ボディケアに加え、当院独自の特殊な手技を使い、日頃の疲労や姿勢のお悩みに対し全身的に調整を行います。
このメニューは予約が必要になります。
パーソナルトレーニング
『ケガの再発防止』、『日頃の運動習慣の改善』、『スポーツのパフォーマンスアップ』など、一人ひとりの要望に合わせトレーニングメニューを作成していきます。
しっかり結果を出したい方におすすめです。
ライフキネティック
ライフキネティックとはドイツで開発された脳を活性化させながら身体を動かすエクササイズで、幼少期~高齢者の年齢層の方々の、パフォーマンスアップや認知症の予防などに効果的です。
当院のご紹介
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