ボディケア

ボディケアとは、リラクゼーションや身体機能の回復、痛みの軽減などを目的として行われる施術になります。

【ボディケアの施術内容】

●リラクゼーション

リラクゼーションを目的とする場合は、手技メインで行います。
身体と心の状態は密接に関連しています。
そのため、手技によって身体の緊張を緩めると、精神面の緊張もほぐれてくるのです。
また、手技の心地よい刺激が、ストレスの緩和につながるとも考えられています。

●疼痛がある場合は電気を行う

痛みの緩和を目的とする場合は、電気を使用します。
電気刺激によって、感覚神経の興奮を抑えて痛みの緩和を図ります。

また、スポーツや身体の使いすぎなどで身体を痛めた場合は「圧力波」「超音波」を利用することもあります。
下記でもご紹介していますが、圧力波、超音波は音波（振動・波動）を利用した施術機器です。

●症状に応じて可動域の改善（身体機能の回復）

身体の動かしにくさや硬さなどがある場合は、可動域の改善を目的とした施術を行うことがあります。
緊張がほぐれると筋収縮もスムーズに行えるようになるため、身体機能の改善を図ることもできます。

●セルフケアのアドバイス

下記にて詳しくご紹介していますが、自宅で行える運動やストレッチ、日常で気をつけるポイントなども、必要があればアドバイスさせていただきます。
ご自身でもケアを続けることで、より施術の効果を高めやすくなっています。

ボディケアでは、身体の状態やニーズによって、次のような機材を使用することがあります。

【保険内の施術】

・干渉波

電気の刺激によって筋肉の収縮・弛緩を繰り返し、緊張をほぐしていく機器です。

干渉波では、2つの異なった周波数の電気を流していきます。
2つの電流を干渉させ、体内に新しい周波数の電気を発生させるのです。
低周波と比較して、深部の緊張を緩められるようになっています。

・ウォーターベッド

温かい水の入った浴槽の上に、ラバーマットを張ったような構造をしたベッドになります。
ジェットバスのような水圧によって、かかとから首もとまで、全身の筋肉をほぐしていきます。
また、温かい水の上に浮いているようなリラクゼーション作用や、身体を温める温熱作用なども期待できます。

・手技

手技では、「軽擦（けいさつ）」「揉捏（じゅうねつ）」といった二つの手技をおもに使用します。
軽擦法は、手のひらを当てて、皮膚を軽くさするような手法です。
一方の揉捏法は、手のひらや指を使って、軽擦法よりもやや強めに筋肉や皮膚に刺激を加えていく手法になります。

・ストレッチ

硬くなった筋肉に他動的なストレッチを加えて、柔軟性を高めていきます。

●自費による施術

・圧力波

高出力の音波を照射し、痛みの軽減を図る施術機器です。
筋肉の痛みはもちろんのこと、足裏の痛み（足底筋膜炎）や肘の痛み（テニス肘、野球肘）など、使いすぎによる痛みにも効果を期待できます。

・超音波

人間の耳では聴き取れない、高い周波数の音波を照射していく施術です。
音波による温熱・マッサージ作用で、手技では届かない、深部の緊張を緩められるようになっています。

●アプローチ部分

・硬結部位

疲労で硬くなっている箇所に重点的に施術を加えていきます。

・主訴としている部位

自覚症状がある箇所だけではなく、痛みや可動域制限の原因となっている部位にも施術を加えることがあります。

【ボディケアに期待できる効果】

ボディケアを受けることで、身体には次のような作用を期待できます。

●筋肉の緊張緩和

手技によるもみほぐしやストレッチによって、筋肉の柔軟性を高められます。
また、超音波や電気を使用すれば、深部にある緊張も緩められるようになっています。

●可動域の改善

筋肉の硬さが取れてくるため、関節を動かしやすくなります。

●血流の改善（硬結の緩和）

筋肉の緊張が緩むと血管への圧迫が緩和するため、血流の改善を期待できます。

●痛みの緩和

血行不良が改善され、発痛物質や老廃物の排出が促されることで、痛みが緩和しやすくなります。

●ストレスの緩和

身体の緊張が緩むと、副交感神経が活性化されます。
副交感神経は身体を休めるときに働く神経であり、精神状態も安定しやすくなります。
また、ウォーターベッドを利用すれば、よりリラクゼーション作用を期待できます。

【ボディケアで改善が期待できる症状・メリット】

上記のような効果によって、具体的には次のような症状の改善やメリットを期待できます。

・肩こり、腰痛

筋肉の緊張がほぐれ、血流が促されることで、肩こりや腰痛といった血行不良から起こる不調の改善が期待できます。
また、下記でご紹介するセルフケアも合わせて継続していただければ、施術後に症状が出にくくなります。

・頭痛

首の緊張がほぐれて、頭部への血行が回復すると、緊張型頭痛（頭全体の締め付けるような痛み）の改善が期待できます。

・膝の痛み

股関節や太もも、ふくらはぎの緊張が緩むと、膝にかかる負担を軽減できます。
また、圧力波や超音波といった機械を使用すれば、変形性膝関節症の痛みもひきやすくなります。

・関節の拘縮の改善

施術によって関節が動かしやすくなるため、外傷の長期固定や加齢、四十肩・五十肩などから生じる関節拘縮の改善が期待できます。

ボディケアの効果をより高めるためにも、普段より次のことに気を付けましょう。

●ストレッチ

日常的にストレッチを行い、柔軟性を維持しておきましょう。
施術で緊張を緩めても、運動や仕事などの影響で筋肉は徐々に固まってきます。
バランスを考えると、身体の土台となる肩甲骨や股関節周辺のストレッチが有効と考えられます。

●身体を冷やさない

身体の冷えは血行不良を招き、免疫力も低下しやすくなります。
「上着を羽織る（薄着をしない）」「ホッカイロを貼る」「暖房をつける」などして、冬場は身体を冷やさないように気をつけましょう。
また、夏場でもクーラーの風に直接当たっていると冷えの原因になるため、注意しましょう。

●適度な運動

運動不足は身体の柔軟性や血流が低下する原因になります。
運動する習慣がない方も、毎日20分〜30分は歩く時間を作るようにしましょう。
また全身を動かす水泳やサイクリング、ジョギング、ラジオ体操などもおすすめです。

●しっかりと睡眠をとる

睡眠不足は疲労がたまる原因になります。
夜更かしは避けて、毎日7時間以上は睡眠をとるように心がけましょう。